エストロゲン補充療法の疑問点

更年期障害
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エストロゲンを補充してから効果が現れるまでの期間や、効果についての疑問や他の薬と併用しても良いのか等の疑問について書いています。

エストロゲン療法を受ける前にやるべき検査

血液検査でエストロゲンと※1卵胞刺激ホルモンをしらべます。
その結果が血中のエストロゲン(E2)30pg/mL 以下、卵胞刺激ホルモン(FSH)30mIU/mL 以上であれば治療を開始するのですが、その前に、肝機能、コレステロール、貧血・血液凝固、尿検査、乳がん検診、子宮頸がん、体がんなどの検査をやります。

エストロゲン療法の効果はどれぐらいで出るのか?

たいていは3日~3か月ぐらいで効いてきます。
個人の体質によっても変ってきます。
ホットフラッシュ・不眠・膣炎・粘膜の乾きなどには効果的です。

エストロゲン療法が効かない時もあるのか?

ホルモン療法は、エストロゲンを補充することによって症状を改善するお薬なので、エストロゲン低下が原因でない場合は効き目が出ないことがあります。その場合は他の検査が必要になります。

ホルモン剤と他の薬をいっしょに飲んでも良いのか?

乳がん、子宮がん、血栓症の薬を飲んでいる方は併用できません。
また、血糖値を下げる薬を飲んでいる方がホルモン剤を併用すると、血糖の降下の作用が弱まります。
風邪薬や鎮痛剤など、普段の常備薬との併用は問題ないです。

エストロゲン療法を受けられない人は?

乳癌・子宮癌・血栓症の方は原則受けられません。
また子宮筋腫・※2乳腺症・糖尿病・高血圧・肝機能障害の方は、医師のしっかりとした管理の元で受けてください。(大きな病院または、更年期障害に詳しい婦人科)

追伸:
閉経していなくてもエストロゲン療法を受けることができますが、その場合も婦人科または大きな病院での検査を受けてからにしてください。

※1 卵胞刺激ホルモンとは:脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、卵巣の卵胞を成熟させ、卵胞ホルモン(発情を誘発するホルモン)の分泌を促すものです。

※2 乳腺症とは:乳腺にできる良性腫瘍で、乳癌と似ているので鑑別が難しい病気です。罹る年齢は30歳代~50歳代に多く、痛みがある場合もあります。また、乳首から血の混じった分泌物・透明の分泌物がでることもあります。乳がんになる確率が普通の人の2倍以上になるとも言われています。

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