更年期のエストロゲンの減少は、自律神経のバランスを崩れさせ体温調整がうまく働かなくなります。
自律神経には交感神経※1と副交感神経※2、いわゆる活発な神経とおだやかな神経、動と静があり、そのバランスが崩れてしまい、うまく暑さや寒さを調整できなくなってしまいます。
何もしていないのに急に首から上(ひどい人では全身)がカァーっと暑くなり、汗が噴き出してきて、着ているものを全部脱いでしまいたくなるような症状。
一般には「のぼせ」や「ほてり」と言われています。
この症状が重い人は、暑くなる前に前兆のようなものがあります。
気が遠くなる感覚と共に気持ちが悪くなり(過呼吸や貧血のような感覚)、少し経つとカァーっと暑くなってきます。
それが15分ぐらい続き、一日に多い時で5~6回程起きます。
ちょっとの興奮でも起こり、主に午後から出やすいです。
夏に湯船に浸かる事がとても苦痛になってくる時もあります。
私も今現在悩まされている症状の一つです。
湯船に浸かるのは真冬だけです(苦笑)また、冬にうちわであおいでいると周りから不思議な顔をされた事や、笑われたことも・・・・・
特に夏の暑い時に外出をして、気持ちが悪くなり、動けなくなったことも多々あります。
更年期障害に使用する漢方薬の種類ホットフラッシュに効く漢方薬:桃核承気湯(トウガクジョウキトウ)
桃核承気湯とは、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな方の月経不順、月経痛、月経時や産後の精神不安、便秘、腰痛などに効果があります。ただし、副作用として「下痢」があります。1日食前3回飲むようにと指示されているのですが、これに限っては1日1回~2回、朝夕にしています。3回飲むと、トイレから出られなくなる(私に限っては)その人によって副作用は違うので最初は指示通りに飲んでみることが良いと思います。
私も心療内科で処方してもらって服用しましたが、症状が軽減されました。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、ツムラの54番ですが、こちらは気分のイライラ・怒りっぽい・痛み・更年期障害全般に良いとされている漢方薬です。これはイチオシです!
婦人科ではエストロゲンを増やす薬(いわゆるホルモン剤)が処方してもらえますが、乳がんのページでも書いたように、がんに罹るリスクもあるのであまりオススメしたくありません。
補足情報(注釈※)
インターネット辞書・辞典 JapanKnawledgeより引用
インターネット辞書・辞典 JapanKnawledgeより引用