ホットフラッシュ

症状1 ホットフラッシュ 更年期症状
引用元:Adobe Stock
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エストロゲン分泌低下・消失による卵巣機能低下を補うために性腺刺激ホルモンが分泌されて自律神経に支障をきたすと体にいろんな変化が出てきます。その一つがホットフラッシュです。自律神経の乱れにより体温調整が上手くできなくなります。

更年期のエストロゲンの減少は、自律神経のバランスを崩れさせ体温調整がうまく働かなくなります。
自律神経には交感神経※1副交感神経※2、いわゆる活発な神経とおだやかな神経、動と静があり、そのバランスが崩れてしまい、うまく暑さや寒さを調整できなくなってしまいます。
何もしていないのに急に首から上(ひどい人では全身)がカァーっと暑くなり、汗が噴き出してきて、着ているものを全部脱いでしまいたくなるような症状。

ホットフラッシュ
一般には「のぼせ」や「ほてり」と言われています。
この症状が重い人は、暑くなる前に前兆のようなものがあります。
気が遠くなる感覚と共に気持ちが悪くなり(過呼吸や貧血のような感覚)、少し経つとカァーっと暑くなってきます。
それが15分ぐらい続き、一日に多い時で5~6回程起きます。
ちょっとの興奮でも起こり、主に午後から出やすいです。
夏に湯船に浸かる事がとても苦痛になってくる時もあります。
私も今現在悩まされている症状の一つです。
湯船に浸かるのは真冬だけです(苦笑)また、冬にうちわであおいでいると周りから不思議な顔をされた事や、笑われたことも・・・・・
特に夏の暑い時に外出をして、気持ちが悪くなり、動けなくなったことも多々あります。

更年期障害に使用する漢方薬の種類ホットフラッシュに効く漢方薬:桃核承気湯(トウガクジョウキトウ)
桃核承気湯とは、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな方の月経不順、月経痛、月経時や産後の精神不安、便秘、腰痛などに効果があります。ただし、副作用として「下痢」があります。1日食前3回飲むようにと指示されているのですが、これに限っては1日1回~2回、朝夕にしています。3回飲むと、トイレから出られなくなる(私に限っては)その人によって副作用は違うので最初は指示通りに飲んでみることが良いと思います。
私も心療内科で処方してもらって服用しましたが、症状が軽減されました。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、ツムラの54番ですが、こちらは気分のイライラ・怒りっぽい・痛み・更年期障害全般に良いとされている漢方薬です。これはイチオシです!

婦人科ではエストロゲンを増やす薬(いわゆるホルモン剤)が処方してもらえますが、乳がんのページでも書いたように、がんに罹るリスクもあるのであまりオススメしたくありません。

補足情報(注釈※)

※1 交感神経とは:自律神経の一部をなすもので,この神経の興奮が外界からのストレスに対する反応としての広範な身体部位の反応(全身皮膚の立毛現象,血圧上昇など)を招くために交感sympathetic(ともに感ずるの意)という語が冠されている。交感神経は,心臓血管系,皮膚の汗腺や立毛筋,瞳孔散大筋,胸腹部のすべての内臓に分布してノルアドレナリンを放出する遠心性要素と,内臓の痛みを伝える求心性要素とからなる。
インターネット辞書・辞典 JapanKnawledgeより引用
※2 副交感神経とは:自律神経の一つで,交感神経とともに全身の皮膚,血管,内臓諸器官の腺細胞や平滑筋細胞に分布して,多くの場合,交感神経に対して拮抗的な作用を示す。すなわち,一般に生体のエネルギーを放散する方向で作用する交感神経に対し,副交感神経は生体内にエネルギーを蓄積する方向で作用する。たとえば,心臓に対しては交感神経は心拍数を増加させ,拍出量をも増大させるが,副交感神経は逆の方向で作用する。このほか副交感神経は消化管運動,胆汁分泌の促進,涙や唾液の分泌促進,瞳孔散大などの作用をもつ。
インターネット辞書・辞典 JapanKnawledgeより引用
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